以前書いた記事「 」には凄まじい反響があった。謎に包まれた女医の生態を赤裸々に綴ったことが、多くの人の関心を引いたようだった。中には「何様のつもりだ」「お前みたいなクズに世話にならなくても彼氏いるわ!死ね」といった心無い誹謗中傷もたくさん受けた。全くの的外れである。賢明な読者であれば、僕が心から女医さんが幸せになれるようにと、願って書いた渾身のエントリであることは、すぐおわかりいただけただろう。

その後も知り合いの未婚・結婚の予定のない女医さん多数にコンタクトを取り、その生態と共通点を探るべく、日々リサーチをかけた。そうして、幾つか新しく明らかになった事実があるので、紹介しよう。
・友好関係が狭く、男女関係抜きの友好を結ぼうとしてくる
病院は必ずしも都心にあるわけではない。一番医者が多いのは東京都内だが、病院の機能上、やや都心から離れた場所に作らざるを得ない。そんな辺鄙なところに勤めていると、なかなかエリートサラリーマンなど、恋愛対象となり得る人種と出会う機会が少ない。逆に、都会にある病院に勤めている女医さんは、あまり恋愛で苦労していない印象がある。

また、先輩風を吹かしたり、男勝りな態度で仕事に取り組んでいる人は、モテていない。男モードにならないと、職場でうまく立ち回れないと考えているのだろうか。そんなゴリラに見向きする男がいまい。しっかりと仕事モードと女モードを使え分けられるようにならないと、恋愛市場での価値は下がってしまうのだ。 
 
・格好に無頓着である
多くの女医が勤めている総合病院という場所での仕事着は、スクラブである(下記画像参照)。これは基本的に病院が貸し出している。病院に着いたらすぐコレに着替える人が多いので、出勤の際は部屋着のようなダサい格好で来てしまううら若き女医が多いのだ。スクラブは体型がわかりにくく、着ていて楽なので、他の服を着れなくなってしまう。

また、マスクをしていることも多い。これで目の周りだけガチメイクを施し、それ以外は適当というような、手抜きな化粧を行うことが慣習となっている。こういった怠惰な習慣が、彼女らの美への探求心を鈍らせてしまうのだ。飲みに繰り出す時も、仕事柄急に決まることが多いので、当然着替えてくるのは難しい。結果「今日はオンナとして来てないわよファッション」に身を包んでしまっていることが多い。こうして非モテ女医への道に邁進してしまうのである。
004
逆に、モテる女医さんは、日頃からファッションには手を抜かない。考えてみれば当然で、丸の内OLで、まさかパーカー着て出勤する人はいないだろう。心当たりのある女医さんは、猛省してほしい。ただ、妙に女っぽい格好ばかりする女医に限って、凄まじいブスだったりするので、なんだか変なところでバランスが取れてしまっている。

・変な趣味にはまり、それをSNSに投稿してる
20代後半になって固定の彼氏がいない女って、なぜかどいつもこいつも演劇にハマってる。気になりすぎて、宝塚の追っかけをやってる先輩女医(30歳 彼氏なし)にその理由を聞いてみた。その人は正直に教えてくれた。それは「美女と美男子が苦難を超えて恋愛する姿を見て、現実逃避できるから」とのことであった。なんともへぼいメンタリティである。中身は男アニヲタと一緒である。

逆に言えばSNSで演劇の話ばかりしている女は、現状としてモテていないという推測も成立する。これからは演劇が好きか否か、もスクリーニングに入れよう。

また同様の現象として、ディズニーランドが大好き、というのも散見される。同じような精神性であろうことは容易に想像できる。夢の国に逃亡する暇があるならば、女磨きに精を出してほしいものだ。ミラコスタに泊まる前に、ラブホテルに泊まりなさい。

・昔は、意外と可愛いかった人が多い
いろいろと厳しいことを書いてきたが、それでも僕は女医さんに希望はあると思っている。現状ではもさい感じになってしまった哀れな医療の犠牲者である女医さんだが、実は「昔は女の子として頑張っていたけど、働きすぎて女の心を忘れてしまい、今は恋愛から遠のいている人」という人種もかなり多い。あまりにタフな仕事の毎日に、そのまま往年の女子力を取り戻すきっかけを逸し続けているのだ。

・まとめ
逆に女心を忘れず、仕事だけじゃなくて恋愛も全力で頑張っている女医さんは、かなりモテている。生涯未婚率36%という数字は、かなり多くの割合の女医さんが女としての自分磨きを怠っている(またはそういう風になってしまう職場の影響)からである。換言すると、モテないのは環境のせいではなく、女医個人の心がけが悪いからである。

logo
女医さんを効率的に狙い落とす、リノベーション戦略とは
もちろん、現段階で「美人x高収入x医者」みたいになっている女医さんを狙うのが王道ではある。しかし、そういった女医さんの争奪戦に参加するのはコスパが悪い。ここでは、女子力が低くなってしまっている女医さんにスポットライトを当ててみたい。

確かに現状では、あまり魅力的には映らない。しかし、磨けば光る、のであれば、話は変わってくる。この際、一番問題になるのが「ただのブス」なのか「昔は女の子として頑張っていた人」なのか、を見分けることである。

どうやって磨けば輝く女医さんを見つけ出すのか。その際に有効なのはFacebookなどに代表されるSNSだ。これで大学時代の写真や、結婚式に参加した時の写真をチェックするのである。そうすると、着飾ればかなり可愛い人が多いことがわかるだろう。
 
こういった人は、恋愛パワーが落ちてしまっているので、1on1の飲みに誘い出せれば、比較的簡単に落とせる。あまり男が言い寄ってきていないからだ。そして一度関係をもった後に、徹底して格好と振る舞いを指導するのである。そうすれば、往年の輝きを取り戻し、低コストで素敵な高スペック美女が出来上がる。

まるで、目利きの職人が、ボロ中古車の中からお宝クラシックカーを見つけ出し、じっくりとオーバーホールするようような喜びがある。是非戦略の一環として一考してほしい。



なお、「昔からブスで今もブス」も当然いる。そんな人は非モテ男子のためにとっておけばよろしい。

医師のTatsuyaです。

アメリカで医者をやるには、レジデント(研修医)として、アメリカの就職プロセス(マッチング)に参加するのが王道だ。それ以外にも、研究留学や、フェローシップ(専門科研修)というのもあるが、僕の現状からすると、レジデントとして渡米するのが一番合っている。

医者は一般的なサラリーマンのように、自分の勤め先の海外支部に転勤する、といったようなことは基本的にない。唯一あるのは、日本の大学病院の医者が、研究目的に留学すること。医者で「アメリカ留学したことがある」という人のほとんどがこのパターンである。アメリカで「医者として働きたい」のであれば、アメリカ人と同列に就職活動を行うしかないのだ。

僕は2017年度のアメリカ就職を目指して、現在参加中である。このアプライのプロセスを経て、いろいろと新しく情報を得たので、ここでシェアさせていただこう。
residency-pathways
プログラムの探し方
まずはMatch A Residentなどに代表されるプログラム検索サイトを使って、自分の希望にあったレジデンシープログラムを探す。希望科、病院の場所、USMLEの各スコア、Visaの必要性の有無、卒後何年、といった情報を入力すると、自分のスペックに合ったプログラムのリストが出てくる。各プログラムの紹介コーナーには、実際にそのプログラムの面接に呼ばれた人の、スコアや外国人の割合、面接の感想などが載っている。とても有用なサイトである。ちなみに有料である。


書類選考
プログラム側が最初に目を通すのは、候補者の書類上のデータである。人気プログラムでは3000−5000件もの申し込みがあり、そのほとんどを事務員のネーちゃんがUSMLEスコアなどの定量可能な基準でスクリーニングし、相当数を排除するのが一般的なようだ。その中から、有力な候補者にのみ、プログラムディレクター(医者)が目を通し、面談のオファーを候補者へ送る。この流れからわかるように、自分の書類上のスペックを上げるのは極めて重要なのだ。ざっと振り返ってみよう。

USMLEスコア
USMLE(米国医師国家試験)のスコア。上記の通り、これはどちらかというと足切りに使われる。一番重要なのがSTEP1で、競争率の高いプログラムに行くためには240-250点ぐらい必要。多くの内科系プログラムでは、足切りで使われるのは210-220ぐらいが多いようだ。なお「一回目の受験で合格する」というのも要件にしているプログラムがほとんどである。

推薦状
3通以上必要。1通は「自分が現在所属している病院の部長から」と指定されていることが多い。日本で医者をやっている場合は、上司は当然日本人になる。普通の日本人に、推薦状を英語で書く能力はないので、自分でドラフトを書き、サインしてもらうのが現実的だろう。

残りは、アメリカ人医師に書いてもらう。推薦状は「アメリカで働く準備ができている事を第三者に証明してもらう」ことが目的なので、ただの見学では推薦状は書いてもらいないことが多いらしい。そこで、エクスターンシップや交換留学、米軍病院などを通じて、実際に「部下」として働き、自分を評価してもらうというプロセスが必要となる。

僕はアメリカで数週間エクスターンシップをしたので、その際のアテンディング(研修を終え、独立して医療ができる医者)2人にそれぞれ依頼した。そのドクターはどちらもかなり若く、推薦状としてどのぐらいの価値があるのかは正直不明である。なお、マッチングを控えたアメリカの医学部4年生に推薦状に関して話を聞いてみたが、主に4年生の病院実習の際に付いたアテンディングに依頼することが多いとのことであった。

Personal Statement志望理由書
これに関しては多くの情報が出回っているし、内容は各個人でバラバラなので、それぞれ頑張ってほしい。重要なのは、ネイティブによる査読(特に、マッチングで面接をするレベルの医師)と、字数を650Wordsぐらいに抑えることである。アメリカ人のとあるプログラムディレクターから言われたのは、先方が一つのPSを読む時間は45−60秒と短時間であり、あまりに長いものは嫌われる、ということであった。

アメリカ病院での臨床経験
Mach A Residentでざっと見た感じ、これを要求しているプログラムはそれほど多くないが、求めている場合は3ヶ月−1年という期間が多かった。日本人の場合は、短期のエクスターンシップを何回も行うか、米軍病院で1年間のインターンシップを行うしかないだろう。


外国人の定義とは何か
ところで、アメリカの外国人の受け入れの姿勢はどうなのだろうか。アメリカのマッチングに関して統計結果が公表されている。それによると、IMG(international medical graduate)は全体の1/4ほども居るとのことで、ほぼ100%日本人しかいない日本の病院と比較すると相当多いように感じる。

しかし最近わかったのだが、「アメリカ人で、アメリカ国外のメディカルスクールを卒業した人もIMGとしてカウントされる」らしい。アメリカ国内のメディカルスクールの倍率はかなり高く、学費も高い。そこで一部のアメリカ人はカリブ海あたりのメディカルスクールに入学し、IMGとしてアメリカに戻ってくるとのことだ。当たり前だが、こういう人は英語はペラペラで、アメリカ国内でのコネクションも相当持っているので、日本人みたいに英語も苦手でコネもない、みたいな雑魚民族とは同列に語れない。

余談だが、世界一医師を輩出している国は、インドである。単純に人口が多いことと、医療は基本的に英語で行なわれているということが彼らの強みだ。アメリカとインドの医者の懐事情は数十倍の差があり、インドからアメリカを志す人はかなり多い。言語は違うが、同様な理由で中国人も非常に多い。


さて、僕のスペック
以下のように、マッチングで非常に不利な条件が揃っている。
-Visaが必要な外国人である
-USMLE(米国医師国家試験)の点数が低い(210ぐらいで平均以下)
-USMLE STEP2CSに現段階で合格していない

逆に強み(と言えるかは微妙だが)は
-内科希望なので、門戸が広め
-アメリカでの臨床経験が1年以上ある
-帰国子女なので、英語は比較的マシ
ぐらいだろうか。

なかなか厳しい戦いである。
Match A Residentでプログラムを絞り、とりあえず80プログラムほどアプライしてみた。
ちなみに、願書を提出するだけで16万ぐらいかかった。

少し前に、MRさんをdisるツイートをしたところ、予想外に反応があった。


この発言は、普段から面白くもなく給料も低い仕事を我慢しながらしている多くの社会人の先輩方の顰蹙を買ってしまったようで、変な人達から大量に怒りのリプライが来た。その中で一番多かった指摘は「高給取りというだけで、世の中の数多ある仕事よりはマシなんだボケ」というものであった。

僕は、なるほど、そうかも、と思った。確かに、MRさんの給料は30歳付近で800万くらいとのことで、一般的に考えれば相当な高給取りなのだろう。世の中の多くの人からしたら、羨みこそすれ、蔑むような業種ではないのだ。


ところで、平均的サラリーマンの年収とはいくらぐらいなのだろうか。国税庁の平成26年度民間給与実態統計調査によれば、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は415万円(男性:514万円、女性272万円)とある。40-50代のおじさんが平均を大きく上げていることを考えれば、20−30台の若者の年収など推して知るべしであろう。

ここで、平均よりちょっと良いサラリーマンの「すごさ」を「難易度D、給料D、仕事満足度D、社会貢献度D」と定義してみる。難易度は、その仕事にありつく難易度のことである。ちょっとだけマシなサラリーマンになるためには、とりあえずは親や周りの言うことを聞いて生きていれば良い。MARCH以上の大学を出て、そこそこに就職活動を行うだけだ。自分の意志で新たな価値を生み出す必要はない。これをベンチマークとして、他の仕事を比較してみたい。


・医者(勤務医)
難易度B、給料B、仕事満足度B、社会貢献度A
我らがお医者様。ここでは一番多い雇用形態である勤務医に限定する。医者になるために一番大きく、そして唯一の障壁は大学受験である。ここで、偏差値70ぐらいと最強レベルになる必要がある。一度受験に合格すれば、後はイージーゲーム。どんな人でも医者になれるので、難易度はBとした。平均年収は1300−1500万で、ちょっと非常勤を頑張れば2000万円台だ。人を助けるという、非常に社会的意義のある仕事でもあり、一般人からとてもリスペクトされるので、本人の満足度も高いだろう。

しかし、それでも僕は現状としては「医者なんか大した仕事じゃないよ」と思っている。これの大きな理由が、僕が比較相手としている職業が、かなり極端であるから、ということがわかった。

僕のブログで散見される「すごい」「最強」の言葉。これらはいったい何を指しているかというと、要するに全てがSランクの男になりたいということである。僕が医者になった理由は、高校生の時に、医者があらゆる仕事で最も「すごい」と思ったからだ。その後大学生、研修医と世の中のことが少しずつ分かってきた、「すごい」の基準もだいぶ変わってきた。

日々の生活に戦いがあって、収入をぶったまげるぐらい高くて、常に「本番」「勝負している」という実感が得られる、そんな仕事がすごい仕事だ。

そういう意味で、他の仕事のことを考えてみる。


・仮想敵:日系エリートサラリーマン
難易度B、給料B、仕事満足度C、社会貢献度C
年収1000−1500万円のレンジで考える。国税庁の統計によると、年収1000万円以上の給与をもらっている人の人数は1995千人、割合は4.1%しかいない。社会貢献度がわかりにくいというネガはあるが、それでも困難な仕事をこなしているという満足度はそれなりにあるだろう。もっとも勤務医に近いスペックだが、社会からのリスペクトが得づらいという点で、医者には劣る。また、給料が上がるのに時間がかかるのが特徴であり、40−50歳にならないと1000万以上にはなかなか行かない。

・仮想的:外資系エリートサラリーマン
投資銀行、企業コンサルタント、ファンドなど。うまく昇進できれば給料は数千万円となり、医者の平均を大きく上回ることができる。そういった夢があるのも、外資系エリートサラリーマンの特徴だ。ただ首になりやすかったり、激務だったりするのが難点。激務なのは医者もだけど。

・仮想敵:特殊技能組(ミュージシャン、スポーツ選手など)
難易度S、給料S、仕事満足度?、社会貢献度S
ピンキリだが、売れている人達に限定。絶対数がめちゃくちゃ少ないし、特殊な素養が必要となる。スポーツ選手であれば、小さい頃からその競技に打ち込んでいないとまず有名にはなれないし、小さい頃からの慣習なんて家庭の事情以外のないものでもなく、自分でコントールはできない。社会貢献度は、虚業といえばその通りかもしれない。それでも、オリンピックを見ればわかる通り、世の中の人に勇気や希望を与えることができる。とてつもなく価値のある仕事だろう。本田△。

再現性の無さは最強レベル。しかし、これを多くの人が目標とするのは現実的ではないだろう。 収入も桁違いに多く、憧れる。

・仮想敵:企業経営者
難易度A、給料S、仕事満足度S、社会貢献度?
これも事業がうまくいっている人達に限定している。これも絶対数が少ないが、大人になってからの生き方で選ぶことができるという点では、スポーツ選手よりはマシだろう。社会貢献度は、ピンキリ過ぎて一概には語れない。資本主義社会をコントロールする側にいるというのは、やはり憧れますな。


こう考えると、お医者さんってやっぱりすごい仕事なんだなぁ。

ではここで、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVのことを考えてみよう。
DJ-Afrojack-Lamborghini-Aventador-SV-01 (1)
給料は5000万円ぐらいないと、きっとランボルギーニは買えない。ランボルギーニの値段は中古でも3000万円ぐらいだ。そして優れた臨床医を目指し真面目に医療に取り組んでいるだけでは、確実にアヴェンタドールには届かない。

臨床医を極めていくという人生は、同時にアヴェンタドールを諦めている人生、とも言える。少なくとも、「現状では実現できると考えていない」のである。

僕自身は、臨床は楽しいと思えるし、やりがいもある。だから、アメリカ臨床留学なんていう、非常に大変で手間のかかる作業のため、日々努力しているのだ。

あー、それでも、ランボルギーニ欲しいなあ。

参考記事:医者3年目 僕は金の亡者になってしまったかもしれない 

↑このページのトップヘ