カテゴリ: 恋愛

お久しぶりです。開司です。

本ブログ読者の多くは、恋愛工学を受講されているか、少なくとも読んだことがある方々がほとんどだと思う。かくいう私、開司もそうだ。今では辞めてしまったが、藤沢数希先生のメルマガを第一号より購読したことにより、学生時代・そして社会人1-2年目を楽しく過ごすことが出来た。
一方で、恋愛工学には非常に大きな批判も多い。
「ただセックスをしたいだけだろ」、「なんかやたら難しい言葉だけ使っててキモい」
などなど。

しかしそれでも、藤沢氏のメルマガの購読者数はホリエモンに次いで日本で2番目に多いし、本に関してはアマゾンレビューが140件も付いていることもわかるように、現在多くの日本人に恋愛工学が受け入れられていることには疑いはない。

私はこれが、日本の文明発展として、必然的に受け入れられてきたのだと考えている。
今回は、恋愛工学の功罪を振り返りながら、何故日本でこれが受け入れられたか、ということを文明論的に論じてみたい。


恋愛工学の功績:非モテ男の指南書としての恋愛工学
恋愛工学の最大の功績は、非モテ男にセックス機会を提供したことだろう。かくいう私も、その恩恵にあやかった一人だ。思い返せば過去の彼女は「ディスる技術」、相手の「非モテコミット」を逆手に取る形で落としてきたのだ。

私はキモデブチビでオタクの大手商社マンではあるが、こんな私でも技術を活かし、自分の個性も混ぜれば、ある希望の女性をある程度落とすことが出来た。

恋愛工学とは、研究機関・学術に関連する大学機関等の知的生産所からは外れたところで生まれはしたが、1つの「学問」である。学問(discipline)とは "Branch of knowledge"、知の枝葉である。「知の体系」としての恋愛工学の活用は、非常に有効である。

- スタティスティカルアービトラージは、私たちに気軽にナンパをする勇気をくれた
- 「非モテコミット」は、「ダメだ!こんな状況では俺はフラレる!」という明確なシグナルを与えてくれる
- 「ディスる技術」は、諸刃の剣ながら非常に強力な、相手を落とすためのアクションアイテムだ

もし本当に「この人!」という好きな人が現れたとしよう。あなたは絶対にその人を落としたいと思うはずである。その場合「ディスる技術」を適切なタイミングで使ってみると良い。特に男性にとって「モテる」女性相手には効果は抜群である。

「フレンドシップ戦略」だってある。確かに高コストかもしれないが、もし自身がGood Genesを出す戦略が苦手だと判断した場合、Good Dadとなる方が、スタティスティカルアービトラージを取るよりも機会費用として少なく済むこともあるだろう。


恋愛工学の罪:つまびらかになった認めたくない真実と、恋愛工学生の暴走
恋愛を体系化することは実はほとんど誰もおおっぴらにやってこなかった。その理由の一つは、真実はいつも聞こえが悪いからだろう。

「女性は自分の理想の子を生むためにイケメンとセックスをしたがる」

こういった話をすると、ブサメンからの非難は明らか。「これは人種差別だ」と。確かに人種差別の一種かもしれないが、これは紛れもなく一つの真実であり、ロジックでもある。こういったある意味「汚い」真実を隠すために、これまで恋愛の体系化は避けられてきたのだ。

そして、自称「恋愛工学生」の跋扈と、ナンパ師の暴走。

恋愛工学の特徴として、その体系を自分で整理しなければならない、即ち1冊の本にまとまっていないことである。これは創業者の藤沢数希も認めていることだ。

従って、それぞれの概念と恋愛工学受講生の個々の言動だけをピックアップして、恋愛工学というのは批判されやすい。恋愛工学を受講された者の中には、これを悪用したり、モテない人たちを見下したり蔑視したりする傾向は、ある程度認められる。

だが、それは飽くまでも個々の恋愛工学受講生への批判であり、恋愛工学への批判とはなりえない。


文明論的考察:文化帝国主義としての恋愛工学
次に、恋愛工学は欧米式の恋愛方法論の略輸入盤と言っていいだろう。
恋愛工学が日本で導入されたことは、欧米による勝手な恋愛論の侵略、即ち日本への文化に対する帝国主義の始まりである。

聞こえは悪いかもしれないが、過去には欧米の帝国主義により、アフリカ・アジアは近代化に成功した。それと同じように、今の時代は日本での「恋愛の近代化」がなされている過渡期なのだと私は考えている。

そもそも、日本語の「愛」と 英語の"Love"は全く異なるものである。
「Love」が肉欲的な欲求を指すのに対し、「愛」は幕末以前では「うつくしい」と読まれていた。即ち「愛」=「美」=「品」であった。
1899年生まれの前衛書道家、上田桑鳩氏が下の作品を『愛』と名付けたのもの、こういったロジックがあったからに他ならない。
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(画像出典:http://www.all-japan-arts.com/rekishi/0801rekishi.html)

そうすると、サブタイトルに対する回答が見えてくる。
恋愛工学が日本で受け入れられたのは、日本人の欧米的恋愛に対する憧憬、そして近代化をするための必然性によるものだといえるのだ。


僕が藤沢数希氏のメルマガ購読を辞めた理由
そして、私は藤沢数希氏のメルマガ購読を辞めた。
理由は幾つかあるが、そもそも藤沢先生の恋愛観と私の恋愛観は違うと感じたからだ。

私は夫を持つ別の女を孕ませたいとも思わないし、たとえ男性の本能が「繁殖」をするためにセックスをするのだとしても、人間としてそれを肯定するべきだとは必ずしも思わない。

男性は飽くまで「快楽」の為にセックスをするのである。

もし人間の本能をフルで肯定するとすれば、文字通り生存競争を生きるために「戦争」も肯定することになるのではないか。戦争は歴史にとって必要悪かもしれないが、敢えて起こすべきかというとやはり私は違和感を覚えるのだ。

だから僕は、藤沢数希氏のメルマガを辞めた。

以前書いた記事「 」には凄まじい反響があった。謎に包まれた女医の生態を赤裸々に綴ったことが、多くの人の関心を引いたようだった。中には「何様のつもりだ」「お前みたいなクズに世話にならなくても彼氏いるわ!死ね」といった心無い誹謗中傷もたくさん受けた。全くの的外れである。賢明な読者であれば、僕が心から女医さんが幸せになれるようにと、願って書いた渾身のエントリであることは、すぐおわかりいただけただろう。

その後も知り合いの未婚・結婚の予定のない女医さん多数にコンタクトを取り、その生態と共通点を探るべく、日々リサーチをかけた。そうして、幾つか新しく明らかになった事実があるので、紹介しよう。
・友好関係が狭く、男女関係抜きの友好を結ぼうとしてくる
病院は必ずしも都心にあるわけではない。一番医者が多いのは東京都内だが、病院の機能上、やや都心から離れた場所に作らざるを得ない。そんな辺鄙なところに勤めていると、なかなかエリートサラリーマンなど、恋愛対象となり得る人種と出会う機会が少ない。逆に、都会にある病院に勤めている女医さんは、あまり恋愛で苦労していない印象がある。

また、先輩風を吹かしたり、男勝りな態度で仕事に取り組んでいる人は、モテていない。男モードにならないと、職場でうまく立ち回れないと考えているのだろうか。そんなゴリラに見向きする男がいまい。しっかりと仕事モードと女モードを使え分けられるようにならないと、恋愛市場での価値は下がってしまうのだ。 
 
・格好に無頓着である
多くの女医が勤めている総合病院という場所での仕事着は、スクラブである(下記画像参照)。これは基本的に病院が貸し出している。病院に着いたらすぐコレに着替える人が多いので、出勤の際は部屋着のようなダサい格好で来てしまううら若き女医が多いのだ。スクラブは体型がわかりにくく、着ていて楽なので、他の服を着れなくなってしまう。

また、マスクをしていることも多い。これで目の周りだけガチメイクを施し、それ以外は適当というような、手抜きな化粧を行うことが慣習となっている。こういった怠惰な習慣が、彼女らの美への探求心を鈍らせてしまうのだ。飲みに繰り出す時も、仕事柄急に決まることが多いので、当然着替えてくるのは難しい。結果「今日はオンナとして来てないわよファッション」に身を包んでしまっていることが多い。こうして非モテ女医への道に邁進してしまうのである。
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逆に、モテる女医さんは、日頃からファッションには手を抜かない。考えてみれば当然で、丸の内OLで、まさかパーカー着て出勤する人はいないだろう。心当たりのある女医さんは、猛省してほしい。ただ、妙に女っぽい格好ばかりする女医に限って、凄まじいブスだったりするので、なんだか変なところでバランスが取れてしまっている。

・変な趣味にはまり、それをSNSに投稿してる
20代後半になって固定の彼氏がいない女って、なぜかどいつもこいつも演劇にハマってる。気になりすぎて、宝塚の追っかけをやってる先輩女医(30歳 彼氏なし)にその理由を聞いてみた。その人は正直に教えてくれた。それは「美女と美男子が苦難を超えて恋愛する姿を見て、現実逃避できるから」とのことであった。なんともへぼいメンタリティである。中身は男アニヲタと一緒である。

逆に言えばSNSで演劇の話ばかりしている女は、現状としてモテていないという推測も成立する。これからは演劇が好きか否か、もスクリーニングに入れよう。

また同様の現象として、ディズニーランドが大好き、というのも散見される。同じような精神性であろうことは容易に想像できる。夢の国に逃亡する暇があるならば、女磨きに精を出してほしいものだ。ミラコスタに泊まる前に、ラブホテルに泊まりなさい。

・昔は、意外と可愛いかった人が多い
いろいろと厳しいことを書いてきたが、それでも僕は女医さんに希望はあると思っている。現状ではもさい感じになってしまった哀れな医療の犠牲者である女医さんだが、実は「昔は女の子として頑張っていたけど、働きすぎて女の心を忘れてしまい、今は恋愛から遠のいている人」という人種もかなり多い。あまりにタフな仕事の毎日に、そのまま往年の女子力を取り戻すきっかけを逸し続けているのだ。

・まとめ
逆に女心を忘れず、仕事だけじゃなくて恋愛も全力で頑張っている女医さんは、かなりモテている。生涯未婚率36%という数字は、かなり多くの割合の女医さんが女としての自分磨きを怠っている(またはそういう風になってしまう職場の影響)からである。換言すると、モテないのは環境のせいではなく、女医個人の心がけが悪いからである。

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女医さんを効率的に狙い落とす、リノベーション戦略とは
もちろん、現段階で「美人x高収入x医者」みたいになっている女医さんを狙うのが王道ではある。しかし、そういった女医さんの争奪戦に参加するのはコスパが悪い。ここでは、女子力が低くなってしまっている女医さんにスポットライトを当ててみたい。

確かに現状では、あまり魅力的には映らない。しかし、磨けば光る、のであれば、話は変わってくる。この際、一番問題になるのが「ただのブス」なのか「昔は女の子として頑張っていた人」なのか、を見分けることである。

どうやって磨けば輝く女医さんを見つけ出すのか。その際に有効なのはFacebookなどに代表されるSNSだ。これで大学時代の写真や、結婚式に参加した時の写真をチェックするのである。そうすると、着飾ればかなり可愛い人が多いことがわかるだろう。
 
こういった人は、恋愛パワーが落ちてしまっているので、1on1の飲みに誘い出せれば、比較的簡単に落とせる。あまり男が言い寄ってきていないからだ。そして一度関係をもった後に、徹底して格好と振る舞いを指導するのである。そうすれば、往年の輝きを取り戻し、低コストで素敵な高スペック美女が出来上がる。

まるで、目利きの職人が、ボロ中古車の中からお宝クラシックカーを見つけ出し、じっくりとオーバーホールするようような喜びがある。是非戦略の一環として一考してほしい。



なお、「昔からブスで今もブス」も当然いる。そんな人は非モテ男子のためにとっておけばよろしい。

医師のTatsuyaです。

35.9%
この数字が何を示しているかお分かりだろうか? 

2015年に総務省より発表されたデータ「平成24年度就業構造基本調査、生涯未婚率」の中には、50歳まで未婚の人の割合が載っている。それを、とある統計の専門家(注1)が職業別のグラフに計算し直した。そして導き出されたのが、女医の4割近くが未婚のまま生涯を終えるという衝撃の事実である。

医療の最前線で身を粉にして働く僕だが、この数値は実感に非常に近い。多くの男性医師が医師免許を取得して社会に飛び出し、人生の青春を謳歌しているのとは対象的に、女医は30代でもほんとんどが独身である。金曜夜の医局(医者の溜まり場)は、そうした熟した女の香りで満たされている。
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女医は学生期間が6年間と長く、おまけに医学部に入る前にその大体が1−2年は浪人しているので、社会人となった時点で多くの人が25、6歳である。医学生の頃に、女性の生殖機能が経年劣化していくことを、知識として嫌という程教え込まれた彼女たちである。常に本能からナイフを突きつけられているような切迫した気分のまま、残り少ない20代を医療のために捧げているかと思うと、憐憫の情を禁じえない。

「あれ?意外だな」みなさんはそう思われるかもしれない。女医というのは本当にそんなにモテないのか?ハイスペック女子の極みである女医。そのクールビューティさに憧れている男性諸君も少なくないだろう。その女医の、36%が結婚できないとは一体どういう事なのか。

女医の生態
女医のモテピークは早く、主に医学生の頃である。医学部というのは特殊で、他の学部とほとんど交流がない。授業・実習はもちろんの事、部活動やサークルも基本的に医学部内で完結している。医学部の定員は大体どこも1学年100人弱だが、そのうち女性は2−3割しかいない。多くの男子は女性の外部調達力がないので、基本的に恋愛は学部内で行われ、人の女性を巡って3−4人の男がしのぎを削る異常事態となる。僕の感覚では、かなりブスでも学生の頃はモテモテであった。女医で20代で男性医師と結婚できている場合、その多くは医学生の頃から付き合っている。

これが医学部を卒業すると状況が急変する。男女比が一気に逆転するのだ。前回も書いたように「男性研修医は死ぬほどモテる」のである。学生の頃から医者と結婚することばかりを考えている若いピチピチ看護師さんにかかれば、うぶな非モテ研修医などひとたまりもない。あっという間に席が埋まってしまう。女性研修医が夜中に病棟を走り回り医療を支えている間に、男の研修医はビッチナースとパンパンしているのが、今日の医療なのだ。

女医の結婚事情
女医の36%が結婚できないと書いたが、逆に64%は結婚している。その中で一番多い結婚相手は男性医師であることに疑いの余地はない。男性医師であれば、仕事内容に理解もあり、オフの時も付き合いやすい。社会的スペックが高いので、女同士の見栄の張り合いにも耐えられる。そういった理由で、医師以外の医療関係者は、アウト・オブ・眼中である。「女医+看護師(♂)」とか「女医+ソーシャルワーカー」などの組み合わせは聞いたことがない。

日本は世界でも有数の高齢化社会であり、医療の規模が縮小することは想像できない。増え続ける負荷、日々の激務に追われ、睡眠時間もままならない女医たち。そんな日々が続けば、女子力は低下の一途をたどるだろう。職場以外に男を漁りに行く余裕など、どこにもないのだ。

 
現実として、女医さんは男性医師と結婚できないと、基本的にはおしまいである。男性医者は単純に「若くて可愛い女の子とエッチがしたい」だけなので、需給のミスマッチが起きる。そして、生涯未婚率36%という、異常とも思える数値となる。

女医さんの落とし方を考えてみる
受験生時代から常に競争にさらされてきた彼女らには、その勝者=女医としての高いプライドがある。それは女医の「高スペック偏愛」が端的に示している。女医に認められるには、年収で彼女らを超える必要があり、少なくとも同等の年収を得るよう努力しなければならない。参考として医者の最初の5年の年収を列挙すると、研修医(25、26歳)で500〜700万、3−5年目(27−30歳)であれば1000万円付近である。その後は上昇幅が緩やかになり、働き方にもよるが、平均して1300〜1500万円あたりで止まることが多いようだ。

30歳前で年収1000万円近くのサラリーマンであれば、国内であれば優秀な営業マン、総合商社、メディア関係などだろうか。外資系であればコンサルタントや投資銀行。そうそうたるメンバーである。考えてみれば当然だ。女医という最強スペックの女に見合う男は、スーパーエリートに限られるのだ。僕はそれで良いと思う。女医さんの結婚相手が、評価不能のバンドマンだったり、バツ2の中古品のおっさんだったり、社会的なゴミであるナンパ師みたいな奴なんて、悲しすぎる。年収が足りない男性諸君は早速転職してほしい。

それでは、早速女医さんを探してみよう。若い女医さんは、その多くが大学病院に所属し、その関連病院か大学病院で働いている。市中病院は給料は多いが業務が大変で休みが取りにくいし、キャリアパスの見通しも悪いので、女医さんにはあまり人気がないのだ。

しかし、平日の大学病院にのこのこ出かけて行って、目についた美人な女医さんに「こんにちは!僕三菱商事で働いているんですけど、今度3対3で合コンしませんか?」なんて言える猛者はいないだろう。いたとしても、きっと警備員につまみ出される。ここは、僕のような若い男性医師に力を貸してもらって、合コンをセッティングしよう。合コンぐらいで医療崩壊を食い止めることが出来るなら、我々は喜んで協力する。

合コンの席まで漕ぎ着けることができたら、あとはいつも通りのプレーを行うことだ。普段は人の命を扱う仕事をしているとは言っても、彼女らも所詮一人の女の子に過ぎないのだ。

継続可能な医療のために
「女性は安定した非モテに好かれるより、不安定だが自分より格上の男に抱かれる方が何倍も幸せ」であることに異論はない。中学生、いや小学生の頃から、医者になるために健気に頑張ってきた女医さん。そんな愛すべき女医さんたちに、皆で救いの手を差し伸べよう。

世の中のハイスペック男性の皆さん、
男性医師を代表して、よろしくお願い申し上げます <(_ _)>



愛すべき女医さんのための処方箋を書きました↓
モテない女医に共通する特徴と、リノベーション戦略

(注1) データえっせい http://tmaita77.blogspot.jp/2014/02/blog-post_9.html
 

医師のTatsuyaです。
前回の記事は、ツイッターでも拡散され、かなりの反響をいただいた。
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なぜ研修医はこれほどまでにモテるのか? ーレジデントのモテを最大化する職業別アプローチ法ー

受験生や医学生から「医学部一本に絞ります!」「国家試験頑張ります!」と言った声が多数届いている。 この記事を読んで、優秀な人が医学部を目指すきっかけとなれば、それに勝る喜びはない。医師不足の解決にも一歩近づこうというものだ。忙しい日常業務の中から、必死こいてブログを書く時間を捻出した甲斐があった。

ただ一つ、心配なことがある。

あまりに当たり前のことで書かなかったけど、研修医になったら「自動的に」めちゃくちゃモテるわけではない。基本的なマインドセット、技術、見た目の良さ、がある前提の話である。「医者になったらすぐモテるんだ。人生で彼女出来た事ないけど前向きに頑張ろう!」とか「非モテ人生も、研修医になるまでの辛抱だ」なんてコメントが多数届けられたが、勘違いも甚だしい。

具体的に必要条件をリストすると

・自分がキモオタだと思うなら、リア充になる
・医学生や研修医なら、しっかり勉強して医者間で相対的に優秀になる
・デブなら痩せて筋肉をつける それなりのファッションに身を包む
・恋愛のノウハウを学ぶ(藤沢数希先生のメルマガ等)

恋愛という輝かしいステージには、心技体が揃って初めて立てるのだ。

それぐらい記事をちゃんと読めばすぐにわかりそうなものだが、全く日本人の読解力の低下は嘆かわしいね。プロフェッショナルとして、国内外の文献の批判的吟味を日常的に行わねばならない医者。その卵のリテラシーとしては非常に心もとない。 ┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ・・・

ただ、医学生の頃は、特に田舎の場合恋愛市場はかなり厳しいのは事実。首都圏の市中病院に出てこれば、恋愛の難易度は相当下がる。特に元々ポテンシャルがあるのに、医学部の男女比の劣悪さの前に辛酸を舐め続けていた者たちであれば、今までの非モテを補填することは容易だ。



でも、僕はこう思うんだ。これからの皆は「看護師さんや事務さんと気楽にホイホイとセ◯クスできる程度で満足してはいけない」と。もっともっと上を目指そう。

僕もまだまだ仕事も恋愛も頑張らなくちゃいけない。
このブログが、皆の成長のきっかけになれば、こんなに嬉しいことはない。

決して現状に満足することがないよう、さらなる高みを目指して
ー尊敬していた先輩の言葉ー 

Q:ぶっちゃけお医者さんってモテるんですか?
A:めちゃくちゃモテます(職場で)

あー、結論書いちゃった。まあ事実だからしょうがない。と僕の人生の中で一番モテた時期が研修医であることに、疑いの余地はない。(ちなみに学生中からKazu Fujisawa氏の恋愛工学を履修している)。

僕の当時のおつきあいしている女性の組み合わせ(portfolio)は、「看護師3、事務2、作業療法2、他院の女医1−2」というメンバーであった。それぞれが業務形態が違うので、TPOに分けた女性との付き合い方できて、とても充実していた。 当然今も関係が続いている人もいる。

ご存知の通り、僕は一度関係を持った女性は(しばらく)大事にする主義だが、一発ヤってハイおしまい、みたいなヤリ方も可能である。僕の勤務先の病院は15階建てなのだが、僕の先輩の「数」をファーストプライオリティにしていた人は、各階にヤった女が数名ずついる、とのことであった。

世の中一般を見回してみると、多くの同年代の男性が、社会人として会社ヒエラルキーの底辺に組み込まれ、煮え湯を飲まされているのにもかかわらず、どうして研修医はこうもモテるのか?


環境因子
研修医のモテを分析する時、非常に重要な因子と考えられるのが、男女比の偏りである。

病院内で働いている人は、医者以外の職種の人の方が多い。毎年「医者ではない新卒」も大量に雇用されるので、研修医視点でみれば、研修医ではない同期が大量に存在することとなる。大雑把な割合としては、看護師100、看護師以外の医療職100、研修医10ぐらいだ。そして研修医以外の新卒のほとんどが女性なのである。

研修医は医者なので、同期の中で最も目立ち、最もハイスペックある。おまけに医学部には勉強しかしてこなかった非モテのキモオタ男みたいなのが半分ぐらいいて、かつ女性も3−4割いるので、プレイヤー(恋愛ができる人)となれる男性研修医の数は案外少ない。

最終的な割合としては、研修医1に対して、対象となる女性が20〜30人ぐらいいることになる。 そう、超イージーゲームなのだ。 

一般的な大学生プレイヤーは社会人になった途端、会社ヒエラルキーの底辺にぶち込まれ、男としてのパワーが低下し、モテなくなのが世の常である。しかし、研修医にはある特徴がある。研修医の仕事内容は、下っ端のくせに結構裁量が多いので、一般的な新入社員のように卑屈な奴隷根性を持つことが少ない。確かに医者ピラミッドでは最底辺なのだが、なんだかんだ言って院内で意思決定をするのは医者なので、結局は職場ヒエラルキーの頂点に立っているのだ。 研修医は、同年代の男性と比較し、男の強者としての魅力(アルファ・オーラ)があまり低下しないのである。 

男女比の偏り、医者というブランド、アルファオーラ。
この3つの因子が研修医の圧倒的なモテに寄与している。


アプローチ方総論
イージーゲームとは言っても、研修医はものすごく忙しいので、「最初はLINEを交換して友好を深め、まずはご飯行って、そのあと映画デートして・・・」みたいな時間の掛かる方法は使えない。Time is Money(時は金なり)。短時間で成果を出せる「攻めた」戦略が必要となってくる。医者っぽく言えば、「厳しいスクリーニングで一気に検査前確率を上げて、特異度の高い検査で一発診断する優れた総合内科医」みたいなものだ。

僕が採用していたルーティンを紹介する。当直明けのオペ中、疲労により極限まで精神が追い込まれた状態で思いついた方法である。


僕のルーティンの紹介
ばかばかしいほどシンプルなのに効果的。
その名も「外はカリっと、中でとろーり法」である。





昔、究極のたこ焼きを作ることにはまっており、常に自宅にタコ焼きの材料が常備されていた時期がある。これを活用した。

実際は「仕事場で知り合う」→「LINEなどで1on1の飲みに誘う」→直前に「仕事で遅くなるので飲み屋には行けない。俺の家で究極のたこ焼きでも食べよう」→「家に連れ込む」→「
ふんふん話を聞く」→「頃合いを見計らって体を触ってみる」→「嫌がらなかったらキス」→「ベッドイン」という流れである。 たったこれだけである。家までついてきてくれれば、成功率は脅威の100%であった(n=10)。

たこ焼きの響きが家庭的で可愛いことが、高い成功率に寄与しているかもしれないが、おそらく一番のキモは、最初のスクリーニングが厳しいことであろう。「1on1の飲みを承諾してくれる」という時点で、かなりチャンスは大きい。

逆に言えば、スクリーニングが厳しいので、母数がある程度ないと、成立しない方法でもある。僕は当直や飲み会がない日には同時に2−3人にアプローチし、リスクを最小限に抑えていた。

「タコパプロトコル」と名付けられたそれは、後輩たちにも伝授され、「研修医がタコパに誘ってきたら気をつけろ」との御達しが看護師さんの間で広まったほどである。しかしながら、炎たこを使いこなすのは相当の技量が求められるので、普通の人はコンビニおでんにでもすればよかろう。皆も
「Snap Diagnosis(病気の重要な所見を見つけ一発で診断する技術)」ならぬ「Snap Bed In」の方法を、各自考えて欲しい。


各論:職種別のアプローチ法
それでは各論に入る。どの職種にアプローチするべきか?という命題だ。非常に重要なので、各自しっかりと読んでほしい。


看護師さん
一般的な読者の方々が、お医者さんの彼女として、最初に思いつくのは看護師さんだろう。医者の結婚相手で一番多いのも看護師さんだ。看護師さんは激務であり、女同士でのギスギスした職場でストレスに晒せれており、色々な意味で「溜まっている」事が多い。彼女らはかなりの肉色系女子であり、こちらから積極的にアプローチしなくても「せんせー、今度飲みに連れてってくださいよ♪」みたいに声をかけられることが週に2、3回はある。

しかし、危険も多い。多くの看護師さんは看護学生の頃から、医学部のチャラ男に遊ばれ、金持ちのおじさまドクターに貢いで貰ったりしているので、かなり恋愛経験が豊富だ。こちらの足下を見て、いきなり裏切ったりするケースも多い。実際に多くの純情な研修医が血祭りにあげられている。また、日常業務で最も接する人達でもあり、絶対に敵には回せない。アホな新人のバックには30代後半40代のお局看護師が存在していることを忘れてはならない。

かなりハイリスクな人達なのだ。 覚悟してアプローチしてほしい。


上記以外のコメディカルさんたち
医療事務の専門学校を出たばっかりの20歳のロリ系女子とか、作業療法士のギャル系姉ちゃんとかである。彼女らの良いところは、学生の頃に医学部の人と交流がないので、変な先入観がないところであろう。おまけに彼らは実際の仕事にそこまで関わってこないので、安心して手を出せる。失敗した際のリスクが低い。

一番の狙い目である。やることはタコパに誘うだけでよろしい。


薬剤師さん
最近の薬剤師は大学も6年制であり、なかなか聡明な人が多いのでかなり魅力的だ。ただ、数が少なく、恋愛情報もあっという間に筒抜けになる。仕事に支障をきたすことが想定されるので、相当自信がない限りはお勧めできない。僕は2年間で一度も付き合うことはなかった。


女医さん
僕が一番好きなの女医さんだ。頭が良いので話が面白いし、仕事の話もできる。お金も持っているので、一緒に高いレストランや高級リゾートに遊びに行ける。

問題点は情報統制が非常に難しいことと、すぐに結婚を迫ってくる点である。ハイリスクハイリターンの最たるものであり、基本的には自分の職場の女医さんには手を出さない方が良いだろう。僕は他院との合同勉強会で知り合った、某大学病院の腎臓内科医のお姉さまとお付き合いさせていただいていた。SNSへの投稿を阻止することを忘れないように。 (参考記事


天国と地獄の研修を終えて・・・
今までの話は「市中病院の研修医」に限った話である。

大学病院の研修医の場合は、少々事情が変わってくる。研修医の数が桁違いに多く、全体的な医者の数も多い。おそらく般的な社会人と条件はあまり変わらないだろう。医学生の皆さんは研修先病院の選定の参考にしてほしい。

僕は、そこそこ可愛い若い女性とあまりに簡単に肉体関係が結べてしまうので、しまいには感動が薄れてしまい、まるで釣り堀で魚を釣っているような気分になってしまった。

結論としては「市中病院に勤め、キモオタでない男性研修医であれば、職場の女の子から死ぬほどモテる」ということである。


さあ医学生の諸君、安心して勉強に励んでくれたまえ。



関連記事:医者になれば「勝手に」モテると勘違いしてしまった君たちへ 

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